音楽芸能分野の名門校・綾薙学園(あやなぎがくえん)に入学した星谷悠太は中学の時、雨降る無人の野外ステージでただひとりミュージカルを演じたこの学校の生徒に憧れていた。

彼が目指すのは入学後に別選考で進む花形コースで、憧れのミュージカルスターも所属していた「ミュージカル学科」。

しかしここに入る為には学園のミュージカル学科3年生のうち成績優秀者が所属する「華桜会(かおうかい)」の指導を受けられる「スター枠」に入るのが近道であった。

悠太は候補生オーディションで華桜会の異端児・鳳樹に見出され、同じように彼に選ばれたメンバー4人とともに「team鳳(チームおおとり)」としてミュージカル学科を目指す。

素人同然の悠太以外のメンバーは演劇の才はあるがそれぞれが抱えた問題で候補生に残ることすら覚束ない状況で、加えて華桜会のリーダー・柊翼が彼らとは別に5人の候補生を選び「team柊(チームひいらぎ)」として立ちはだかる。

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